夢みる高等遊民の日々

金融投資と映画鑑賞をして生きているニートです。

「超高速!参勤交代」を見ました。

懐かしいものがプライムビデオで出てきたので久しぶりに見ました。

 

基本はコメディなので細かいところはつっこまず気にせずに見ました。西村雅彦のおどけで毎回笑う。

 

ただ一つだけ気になったのは、主人公がゆきずりの女と藩を選べって言われて、あっさり女を選んじゃうところはどうかなぁ。

あの主人公の描き方としては藩への愛が前面に出てるし藩主としての責任感も十分にあるんだからもう少し苦悩してもいいと思う、尺の問題もあったろうしそれだけあの女を愛してるって表現にしたかったんだろうけど。一度は藩を捨てたんじゃんって考えると冷めちゃう。

 

演出としては助けに向かってる段蔵がなんらかのメッセージ(声だと敵にバレるから物がいい、序盤に伏線で忍ばせておいて)を主人公に送って、それに気付いた主人公が一芝居打つ感じにしたら藩も女も守れて丸く収まるのになぁ。

 

 

賃貸修繕費トラブル(備忘録)

先日、4年住んだ賃貸を引き払い実家に帰ってきました。その際の修繕費トラブルについて書いてみようと思います。

立会い時に部屋全体を立会い担当者と確認し、その時点の担当者の説明によると

①フローリングに傷があるので全面張り替えで修繕費を負担してもらう。

ハウスクリーニングは特約通り全額支払ってもらう。

③敷金は特約により家賃の1ヶ月分(全額)を償却するので修繕費には充当できない。

③に関しては私の敷金償却の認識と異なりましたが、後日請求書を送る段階で精査するということで立会いのサインをしました。

翌日消費者センターに相談に行き、先方に確認したところ、立会いのサインは確認であって、請求の根拠とすることはないという回答を得ました。また、フローリングは全面張り替えの場合は経年劣化分は負担しなくても良いというガイドラインの考え方を知りました。

 

その後送られて来た請求書の内容は

①フローリングの修繕費の全額

②敷金は修繕費に充当する

③日割り家賃の残額を修繕費に充当する

ハウスクリーニングに関しては記載無し

というもので、②に関しては消費者センターが間に入っているということで先方が譲歩を図ったものと考えられます。

これを受けて先日再び消費者センターを通して①の負担の経年劣化分を主張したところ、上記以外の破損分の費用を追加請求し、さらに上記②の譲歩を取り消すという脅しがありました。

私としては追加の破損分に関しては立会い時に請求されなかったことを主張しましたが、消費者センターの見解としては、追加請求に対して全額を否定することは難しく、負担割合についてさらに調査、主張する手間を考えると、請求書の内容を受け入れた方がトータルで有利なのではないかと助言をいただき、納得できないながらも交渉終結に至りました。

 

不動産業者もビジネスとして運営している以上、利益のために強硬な姿勢を取ることもありますが、今回の交渉において消費者センターとの相談の中で教訓がいくつかありました。

ハウスクリーニング全額借主負担とする特約

②敷金償却の特約

このような借主に不利な特約を設定する悪徳業者は、かりに特約部分について契約時に妥協がなされても、あとから有る事無い事を並べて追加請求をしてくるケースがままあり、初めから敬遠した方が良いということです。

 

実際に追加請求の中身を精査してみると、そのほとんどが建物の構造上の問題(北側の部屋なので結露が起こりやすい、家具の設置の関係で掃除が困難など)でしたが、それを説明し負担割合を確定する作業にかかる時間と手間を考えると、春からの新生活に対して大きな負担となることが考えられ、私は交渉継続を断念しました。業者の思う壺となってしまって悔しい思いもありますが、今回の教訓をいつか活かしたいと思います。

この業者は今後もスレスレの契約を続けて行くでしょう、いつか天誅が下る事を願います。

 

私の初めての賃貸退去トラブルに最後まで暖かい言葉をかけてくださった消費者センターの方に改めてお礼申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

(追記)

4/12時点で請求書通り全額を支払いました、途中で大家が逆上して根拠もなく倍の金額を提示して来ましたが、消費者センターの方の対応で元どおりになりました。

やはりフローリングの全額というのが今でも納得できませんが、払ってしまったものはもう返ってこないと諦めるほかありません。

万が一追加請求が届いた場合は法的手段に訴えようと思います。

「君の名は。」(ネタバレ)

君の名は。」見てきました。事前情報は仕入れずに、ぶっつけで挑戦。ネタバレだらけなので、まだ見ていない人は要注意。

場所は船橋ららぽーとのTOHOシネマズ。レイトショーの割に結構人が入ってて、噂通りの人気ぶりでした。

 

 

 

 

 

 

 

メインシーンは大きく分けて6つ。(個人の感想です)

①オープニングロール

②もしかして私たち入れ替わってる!?

③連絡が途絶え…驚愕の事実

④突然のカゲロウデイズ

⑤山の上の2人〜お父さん!

⑥再会

順にストーリーを追いつつ感想を述べます。

 

①オープニングロールについて

ハウルの動く城を最後にアニメ映画から離れていた私としては、オープニングから度肝を抜かれました。とにかく絵が綺麗。オープニングの瀧の部屋に置かれた水のペットボトル、360°ヌルヌル動く星空を見た時点で、今のアニメはここまで来てるのかと驚きまくってしまいました。これは作画の面では申し分無い映画だと確信。

 

②入れ替わる2人について

村の風景表現はやはり圧巻、現代アニメの作画力はどこまで行ってしまうのか。建物の描写ももちろん山の木々の一本一本まで、まるで実写を見ている錯覚をしてしまうほど。この時点でお腹いっぱい。

入れ替わりネタだというのはtwitterで事前に見かけていたのですが、替わりっぱなしかと思っていたので案外往復するのだという感じ。この過程で2人は仲を深めていきます。女体化したらおっぱいを揉んでしまうのは鉄板なのですごくいいです。瀧君が悪いんじゃない、男とはみんな馬鹿な生き物なのよ(誰

一方で逸物がついてしまった三葉ちゃんの方は赤面してしまったのはウブすぎるんじゃないかしら。苟もJKにもなって、もしかしなくても処女じゃん、最高かよ。

入れ替わりの日々の中で2人は着々と思い出を作っていきます。美術の時間に瀧君が三葉ちゃんのために机蹴っ飛ばすのは不器用な愛情の発露ですごく良かった。一方で三葉ちゃんから瀧君への思いがちょっと弱くてアンバランスだったかも。三葉ちゃんのサポートで憧れの奥寺先輩とのデートにこぎつけた瀧君が全然ダメなのもすごくいいです。瀧君可愛いよ瀧君。

あとテッシーの部屋の描写が理系オタク全開だったのも伏線になってて評価できる。

 

③驚愕の事実シーンについて

連絡が途絶えてから三葉を追って飛騨まで来た瀧君、漢やん。お供の二人は何しに来たの。村が無くなっていたという驚愕の事実は背中がぞわっとする気味の悪さで、あれは瀧君一人だと受け止めきれずに精神崩壊しそうなレベルだったけど、お供がいて本当に良かった。奥寺先輩がよくいる「やたらと青年たちのトンデモ話に簡単に耳を傾けてくれるちょっとした大人」を果たしてていい仕事。やたら可愛いし最高かよ。山頂に向かう瀧君の描写もうちょい欲しかった。

 

④突然のカゲロウデイズ

未成年飲酒は犯罪です(正論

私も三葉ちゃんの唾液酒浴びるほど飲みたいっす。生きててすみません。

お酒を奉納するときに中を見せないのは伏線だろうと思ってたら案の定しっかり使ってて良かったです。

おばあちゃんが言ってた糸の設定もしっかり使って、タイムトラベルの途中に三葉ちゃんの過去も整理されてた。父との確執はきっちり説明して欲しかったからここで納得。

無事にワープできた後に泣きながらおっぱい揉みまくるのもすごく良かった。あそこで揉まなきゃ台無しっス。

さて村を救おうと動き出しました。クラスメイトがやたら協力的。テッシーいい味出してるよ。

根が荒っぽい瀧君は村長を説得できずに三葉を探します。村長もおばあちゃんに負けじと鋭い洞察眼だと思ったけどわかりやすすぎかも。

 

⑤山の上の2人〜

この映画のピーク。基本的にすべて泣きたかった。黄昏の中で想い合う若い2人がすごく不器用で、見てて可愛くて可愛くて震える。

名前書く直前にぷつっと強制終了が新海誠ワールド。ほんといつもいい仕事するわ。

バトンを渡された三葉ちゃんが頑張る番です。変電所の爆破は荒唐無稽だけど絵が良かったのでまぁいいかな。いい感じで進みそうだったのにテロリストたちが次々と確保され、瀧君に関する記憶を失って焦る三葉ちゃんがパニクってダメかと思った。転げ落ちたの痛そう。そこでお約束通り助けてくれた手のひらの文字。こういうのベタだけど青春モノならありです。そしてお父さんの元へ。

 

⑥再会について

瀧君が記憶を無くしてるのがうまい感じに危ういバランス台渡ってる。ラストに向けても油断させない新海誠クオリティね(KONAMI

結局この2人は結ばれるのか、ダメなのか。回想シーンでとりあえず村人が無事だったのはわかっていて、テッシーを見た時の安心と言ったら感無量。歩道橋の上ですれ違った時はもしかしてダメかも…と思っちゃう。最後の電車オチはこれまたベタだけど、ここでは青春アニメだからうまいことワークしてて文句なし。良い映画でした。

 

文章が下手なので上記にも評論的なこと混ぜて書いてしまったけど、下記に特に強調したいことを再度。

久しぶりにアニメ映画を論じるので的外れだったらすみません、そっとしておいてください。良いと思ったことが反面残念だったこと、っていうのが多くてジレンマを抱えながら。

特に良かったところ。

①これは何度強調しても足りないけれど、とにかく絵が良い。現代アニメの解像度の進歩怖すぎ。進撃の巨人並みのヌルヌル加減で、映画館の大スクリーンでもボケない作り込み方は見ていて気持ちいい。360°から突っ込んでくるフレームの取り方も素晴らしかった。しつこすぎるほど入ってくる扉のレールが開く抜き方も眠気覚ましにピッタリのアクセント。

 

②これは裏を返せば残念なところでもあるけれど、展開を後半に詰め込みまくる構成が映画館での鑑賞にはいいバランスで、見るのに疲れたあたりに合わせてペースを上げていくのでアドレナリン効果で最後まで楽しめる仕様。

 

新海誠の本領とも言える全体的な危うさ、結末への道のりが一様収束でないので映画を結構見慣れた中級者でもハラハラを最後まで保てる。すなわち楽しめる。

 

一方で残念なところ。構造的にしょうがない面もあるのだけれど。

①入れ替わり物は映画として難しい部類なのに、後半でタイムトラベル要素も入れちゃって難易度急上昇。それなりに映画を真面目に見続けてリテラシー確立してる観客じゃないと途中でポカーンしてしまいそう。最後には拾ってくれるから2回目を見たくなるという意味では悪くもないけど(興行的な意味で)

 

②後半に詰めるのはいいんだけれど、どうしても行き当たりばったり感が少し気になる。前半の入れ替わり中にもう少し伏線ばら撒いてくれると心の準備ができたのに。三葉ちゃんの瀧君への思いとか涙で初めて分かったしちょっと唐突。

 

③山頂での大演説大会。これはアニメじゃなかったら思いっきりボロクソ言いたいところ。「忘れたくない人!」って連呼したらそれ小説でやってって感じで、何のための映画だよってなっちゃう。アニメなら心の叫びをぶちまけるのアリはアリだけど、そこは涙とかと組み合わせてうまくやって欲しかった。

 

④宮水家に伝わる入れ替わり体質とか、妄言癖と呼ばれてきたものって伏線だと思ってたのに拾い方雑すぎた気が若干。

 

昨日見てから少し記憶が曖昧なところもあってまとまりが悪いけどこんな感じでした。もう1度見たいって感想が多いのはすごくわかりますし私もすぐまた見ます。三葉ちゃん可愛いし。

 

以上、長々とありがとうございました。