夢みる高等遊民の日々

金融投資と映画鑑賞をして生きているニートです。

賃貸修繕費トラブル(備忘録)

先日、4年住んだ賃貸を引き払い実家に帰ってきました。その際の修繕費トラブルについて書いてみようと思います。

立会い時に部屋全体を立会い担当者と確認し、その時点の担当者の説明によると

①フローリングに傷があるので全面張り替えで修繕費を負担してもらう。

ハウスクリーニングは特約通り全額支払ってもらう。

③敷金は特約により家賃の1ヶ月分(全額)を償却するので修繕費には充当できない。

③に関しては私の敷金償却の認識と異なりましたが、後日請求書を送る段階で精査するということで立会いのサインをしました。

翌日消費者センターに相談に行き、先方に確認したところ、立会いのサインは確認であって、請求の根拠とすることはないという回答を得ました。また、フローリングは全面張り替えの場合は経年劣化分は負担しなくても良いというガイドラインの考え方を知りました。

 

その後送られて来た請求書の内容は

①フローリングの修繕費の全額

②敷金は修繕費に充当する

③日割り家賃の残額を修繕費に充当する

ハウスクリーニングに関しては記載無し

というもので、②に関しては消費者センターが間に入っているということで先方が譲歩を図ったものと考えられます。

これを受けて先日再び消費者センターを通して①の負担の経年劣化分を主張したところ、上記以外の破損分の費用を追加請求し、さらに上記②の譲歩を取り消すという脅しがありました。

私としては追加の破損分に関しては立会い時に請求されなかったことを主張しましたが、消費者センターの見解としては、追加請求に対して全額を否定することは難しく、負担割合についてさらに調査、主張する手間を考えると、請求書の内容を受け入れた方がトータルで有利なのではないかと助言をいただき、納得できないながらも交渉終結に至りました。

 

不動産業者もビジネスとして運営している以上、利益のために強硬な姿勢を取ることもありますが、今回の交渉において消費者センターとの相談の中で教訓がいくつかありました。

ハウスクリーニング全額借主負担とする特約

②敷金償却の特約

このような借主に不利な特約を設定する悪徳業者は、かりに特約部分について契約時に妥協がなされても、あとから有る事無い事を並べて追加請求をしてくるケースがままあり、初めから敬遠した方が良いということです。

 

実際に追加請求の中身を精査してみると、そのほとんどが建物の構造上の問題(北側の部屋なので結露が起こりやすい、家具の設置の関係で掃除が困難など)でしたが、それを説明し負担割合を確定する作業にかかる時間と手間を考えると、春からの新生活に対して大きな負担となることが考えられ、私は交渉継続を断念しました。業者の思う壺となってしまって悔しい思いもありますが、今回の教訓をいつか活かしたいと思います。

この業者は今後もスレスレの契約を続けて行くでしょう、いつか天誅が下る事を願います。

 

私の初めての賃貸退去トラブルに最後まで暖かい言葉をかけてくださった消費者センターの方に改めてお礼申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

(追記)

4/12時点で請求書通り全額を支払いました、途中で大家が逆上して根拠もなく倍の金額を提示して来ましたが、消費者センターの方の対応で元どおりになりました。

やはりフローリングの全額というのが今でも納得できませんが、払ってしまったものはもう返ってこないと諦めるほかありません。

万が一追加請求が届いた場合は法的手段に訴えようと思います。